「イマドキの若い者は……。」
この言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。
しかし、この口癖は若い世代から敬遠されやすく、人間関係を悪くする原因にもなります。
実は、この「若者批判」は現代だけの話ではありません。
約4,800年前の古代アッシリアの石碑には、次のような言葉が刻まれていると伝えられています。
未来は明るくない 最近の人々の有様は目に余る
つまり、何千年も前から大人は若者を批判し、若者は「最近の年配者は…」と思っていたのです。
時代は変わっても、人間の心はあまり変わっていないことが分かります。
口癖は心の中を映す鏡
何気なく口にする言葉は、その人の考え方を映しています。
「イマドキの若い者は」という言葉が口癖になっている人は、心の中で若者に対する否定的な見方が習慣になっているのかもしれません。
口癖だけを直そうとしても長続きしません。
本当に変えるためには、心の持ち方そのものを変えることが大切です。
言葉は心から生まれ、やがて習慣となり、人柄を形づくります。
三業の中で心を一番重視する理由

「子供叱るな、来た道じゃ。年寄り笑うな、行く道じゃ」
昔から、こんな言葉があります。
子供叱るな、来た道じゃ。年寄り笑うな、行く道じゃ。
自分もかつては未熟な子どもでした。
そして、誰もが年齢を重ねて高齢者になります。
相手を見下すのではなく、「自分も同じ道を歩んできた」「これから歩む道だ」と考えれば、自然と相手への思いやりが生れます。
若者から学べること
年齢を重ねても、若い世代から学ぶ姿勢を失わないことが大切です。
例えば、
・時代の変化の敏感さ
・コンプライアンスへの意識
・IT技術やパソコン、スマートフォン、SNSへの適応力
・柔軟な発想
・行動や実践力
新しい時代をつくる力は、多くの場合、若い世代が持っています。
年齢を理由に否定するのではなく、学ぶ姿勢を持つことが、自分自身の成長にもつながります。
高齢者から学べること
一方で、高齢者だからこそ伝えられるものがあります。
例えば、
・人生経験
・失敗から立ち直った経験
・長年の仕事で培った知恵
・人との付き合い方
・困難を乗り越えてきた経験
若さには勢いがありますが、経験には重みがあります。
世代が違うからこそ、お互いに学び合えることがたくさんあるのです。
本田宗一郎が語った世代交代
Honda創業者の本田宗一郎は、世代交代について次のような言葉を残しています。
定年の必要は実際のところ、年老いたということではない。主な理由は若者たちに道を空けなければならないということである。もし年寄りが経営者であり続けるなら、せめて若い人の悪口を言わないという保証をしてほしい。もう一つの注文は、時代の変化を勉強することだ。
この言葉には、年齢を重ねても学び続けることの大切さが込められています。
若者を批判するのではなく、時代の変化を理解し、次の世代に道を譲る姿勢こそが、本当の意味での成熟なのかもしれません。
仏教が教える「謙虚に学ぶ心」
仏教では、自分の考えだけが正しいと思い込む心を戒めています。
「自分は知っている」「若い人はわかっていない」という慢心は、人の成長を止めてしまいます。
反対に、年齢に関係なく相手から学ぼうとする謙虚な心があれば、人は生涯成長し続けることができます。
まとめ
「イマドキの若い者は」という言葉は、約4,800年前から繰り返されてきた人類共通の口癖です。
しかし、その言葉を口にする前に、自分自身の心を見つめ直すことが大切です。
若者には若者の強みがあり、高齢者には高齢者の強みがあります。
お互いを否定するのではなく、それぞれの長所を学び合うことで、世代を超えたより良い人間関係を築かれていくでしょう。
感想
若い人の批判をしてしまうと嫌われるということがわかりました。そういう人は自分の過去の失敗を忘れていることが多いと思います。誰にでも失敗はあるということを意識しなければならないと思いました。
仏教では口の行いを口業といいます。また心の行ないを意業というが、口から出る言葉というのは意業がもとになっていると教えられています。意業で何を思うかが一番大事になってくると思いました。
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