要約
人生の悩み 何のために生きているのかがわからない
夫婦の悩み 夫が憎い 妻が嫌い
→ 怨憎会苦 嫌いな人に会わなければならない苦しみ
好きになって結婚したはずなのにいがみ合うようになってしまった
→ 子育ては妻に任せきり
→ 夫に手伝ってもらいたいが何もしてくれない
どうしてこんなに腹がたつのか
→ 夫婦は死ぬまで一緒にいなければならない
どうしたらいいか 人生相談や占いなどで語られる答え
→ 別れなさい
→ 我慢しなさい
→ 忘れなさい
有無同然 あればあったで苦しみ なければないで苦しむ
→ 夫婦でいれば夫婦の悩みはつきない
→ 独身なら世間の目や寂しさで悩む
夫婦間の悩みの根元にあるものとは
→ 苦しみを乗り越えて生きるのはなぜかという深刻な問い
親鸞聖人のなぜ生きるの答え
→ 摂取不捨の利益になること = 絶対に捨てられない幸せになること
誠なるかなや、摂取不捨の真言 超世稀有の正法 (親鸞聖人)
感想
なぜ生きるの答えは、絶対に捨てられない幸せになることだという。人は幸せがおとずれたらその幸せが続くことを願う。しかし世の中にある幸せは続かない。本当の幸せってなんだろうと考えてしまう。
人生の悩みとは、何のために生きているかがわからないことだという。僕自身、学生時代に映画や小説やエッセイを読んで人生とは何かの答えを探した時期があったが見つからなかった。三島由紀夫や村上春樹、黒澤明やフェデリコ・フェリーニ、ジャン=リュック・ゴダールの映画を観たが明確な答えはなかった。
しかし仏教にはその答えが明示されている。親鸞聖人は摂取不捨の利益になるためだといわれている。それが生きる目的だという。老いや病や死がきても崩れない幸せ。そんな幸せになれたら、生きてきてよかったと思えるかもしれない。
仏教の教えの神髄を知ることが、人生を深く考えるきっかけになる。
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