監督略歴 ジャン=リュック・ゴダール 仏パリ出身。ソルボンヌ大学時代、カルチュラ・ラタンのシネマクラブに通いはじめ、フランソワ・トリュフォーやエリック・ロメールらと知り合う。1952年から「カイエ・デュ・シネマ」誌に映画評を書くようになり、59年「勝手にしやがれ」で長編映画デビュー。同作がベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞し、ヌーベルバーグを代表する映画作家として世界的に有名になる。「アルファビル」でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した後も活躍。

感想
この映画を最初に観たのは、高校生の頃だったがそのときは「よくわからないが、なんかすごい」という感想だった。ゴダール監督といえば難解で哲学的な映画といわれていた。フランスが生んだ天才映画監督の最高傑作がこの「気狂いピエロ」だった。
改めて「気狂いピエロ」を観てみたらストーリーのはこびかたや、色彩感覚、詩的なセリフなどが独創的で、まさに天才と言われるに値するなと感じた。映画には男女の愛と裏切りについてや、日常への倦怠、運命に対する不可解さなど哲学的なことが詩的なセリフで語られている。
この映画は商業映画ではないので一見すると退屈に思えるかもしれないが、芸術や文学に詳しい人が観るととても面白さを感じることができる。
「気狂いピエロ」はゴダール監督の不動の人気を獲得した名作である。
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