要約
仏教では因と縁が揃うことによって結果が起こると教えられる
→ これを因縁和合という
因 自分の行い 直接原因
縁 人 時代 国 環境 間接原因
果 自分の悩み
自分の行いと縁が合わさって結果が起こる 結果を変えようと思ったら因を変えるか縁を変えるか
→ 自分の悩みも自分の行いを変えるか、環境を変えるか
→ 自分の悩みは変えることができる
自分の行いを善くすることによって自分の悩みは軽くなり幸せになる
仏教では善い行いを教えられている
→ 諸善万行 もろもろの善行
→ 善行の筆頭にあげられるのが布施 布施とは他人に親切にすること
仏教には必ず善い行いをしなさいと勧められている
因果応報のたとえ話
→ 自分がリンゴを5つ持っている。そのうち2つを相手に差し上げる。自分のリンゴが3つになる。損な気持ちになるが与えること(布施)には功徳がある。布施が回りまわって自分に返ってきてリンゴが6つになることがある。
慈悲まけば 愁苦の悩み 遁れ去る
→ 人に親切すれば自分の悩みがいつのまにかどこかへいってしまう
自分の行いを変えることが出来なければ、縁を変えることで悩みを軽くすることができる
悪を好まん人には慎みて遠ざかれ、近づくべからず (親鸞聖人)
善い縁によって善い結果が起こる
仏教では一番素晴らしい縁は仏縁だと教えられる
もっとも尊い仏縁は聴聞すること
感想
自分の悩みというのは自分の行いか環境のどちらかに問題があるからだという。そのどちらかを変えることで悩みも変えることが出来る。
経営コンサルタントの大前研一は人間が変わる方法は次の3つしかないと述べている。「1つは時間配分を変える、2つ目は住む場所を変える、3つ目は付き合う人を変える、この3つの方法でしか人間は変らない」この話を聞いたとき、因と縁どちらかを変えることだと思った。大前研一といえばビジネス書をたくさん書いているが、ビジネスで培った哲学と仏教の教えは通じるところがあるのが面白い。
因縁和合の教えを知っていれば、今、自分の悩みは因と縁どちらの影響なのか分析できることができる。悩みの原因がわかれば、どうすればいいか考えることができる。
また、仏教の教えの面白さを知ることができた。
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