要約
瞋恚 = 怒り
→ 怒ってばかりだと周りに人がいなくなる
六度万行の一つ 忍辱 = 忍耐 幸せの種
→ 怒らない人に人が近づく
アボレー博士 怒らないことで有名だった人
10年間掃除婦として、アボレー博士に仕えていた女性がいた。その女性はアボレー博士が怒ったところをみたことがなかった。ある日、アボレー博士のいたずら好きの友人が掃除婦に言った。アボレー博士を怒らせたらいくらかお金をやると。掃除婦はその提案にのった。アボレー博士はベッドがきちんと整えられているのが好きだった。ある日、掃除婦はわざとベッドを整えなかった。アボレー博士は掃除婦にベッドが整えられていなかったことを、怒ることなく伝えた。掃除婦は一度ではだめだと思い、次の日もベッドを整えなかった。アボレー博士は怒ることなく掃除婦にベッドが整えられていなかったことを伝えた。掃除婦は次こそはと思い、ベッドを整えなかった。さすがに怒るだろうと思ったが、アボレー博士は掃除婦に怒ることなく、何か理由があってベッドを整えなかったのだろうといい、これからは自分でやると伝えた。アボレー博士の優しさに掃除婦は申し訳ない気持ちで泣き出す。博士に謝罪した。
→ アボレー博士とまではいかないが、怒りを抑えるようになりたい
仏教では怒りの心は、五欲が妨げられたときにわきおこると説かれる
→ 食欲 財欲 色欲 名誉欲 睡眠欲
→ これらが邪魔されたときに怒りがわく
キレる老人
→ 子供に対して怒る老人 声が大きくて怒鳴っているよう
→ コンプライアンスにひっかかる パワハラ モラハラ
→ 仕事の変化 パソコン中心の作業 それらを使えない自分に劣等感
→ 長幼の助 昔は先輩を立てるのが当たり前だったが現代は変わってきている
年を重ねるほど忍辱が大事
怒った方がいい場合
→ がつんと怒った方がいいと思うときがある しかし相手は怒られて謝るが本当に自分が悪かったと思っていない場合が多い
憎くては 叩かぬものぞ 笹の雪
相手のことを考えて厳しくいうことは布施になる
感想
すぐ怒る人は周りに人がいなくなるという。仏教では忍耐が大事だと教えられる。
職場などでも怒られて素直に反省する人もあるが、恨みをかっているなと思うことがある。その場では言い返さないが、あとで周りに不満をまき散らす光景をよく目撃したことがる。
怒りを耐えることは難しい。僕自身も、些細なことで怒ることがある。特に家族の場合。家族は一番距離が近い関係だから感情をぶつけてしまう。気に入らないことがあると、言わなくてもいいことを言ってしまったり、つい感情的に大きな声で言ったりしてしまうことがある。気分のいいものではないし、気まずくなる。そのあとに感情的になって悪かったなと思い、思いやりある行動を心がけている。
仏教では欲は煩悩だと教えられる。煩悩はなくすことができない。欲によって死ぬまで悩ませ、煩わせられるということだ。だからこそ忍耐が大事。忍耐を心がけることによって人間関係を保ことができる。
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