人びとは幸せになることができるか

要約

農業革命

→  一万年前に起きた 狩猟採集生活から農耕生活へ

→  農耕生活になって体格が小さくなり、栄養失調になり、ストレスを抱えるようになった。また栄養の偏りや、感染症、飢饉、格差や戦争などもするようになった。

人類の大きな進化の分岐点 一度革命が起きたら元には戻れない 幸せになるために農耕生活をするようになったが果たして幸せになることができたか

仏教では有無同然というのがある

→  あってもなくても苦しみはなくならない

人類史とは有無同然を実証した歴史といえる

産業革命

→  18世紀 イギリスで起こる

→  農業中心の家内制度や家内制手工業から、工業中心の工場制や工場制手工業に変わった

→  産業革命により国力が増強し世界中に植民地を持つようになる

今日の先進国とは一早く産業革命をした国

幸せになるために産業革命をしたのに幸せになれない

今日豊かで長生きできるようになったが、幸福感はよくなったか。先進国には自殺する人が多い、また薬物中毒者も多くなっている。幸せに向っているとはいえない。

AI革命

→  人工知能の発達 レジ係などなくなりセルフサービスが多くなってきた

→  トラック運転手も自動運転になっていき減少する

→  会計士などの士業などもソフトウェアによって仕事がなくなる

AIが発達する世の中で求められるものとは

→  共感 人との関わり 判断 創造性 これらが求められる時代になる

AIは私たちの生活のあらゆる側面を変える。しかし、それが人間の性質を変えることはない。むしろ人間の本質を浮き彫りにするだろう。  (ガルリ・カスパロフ 1997年のチェスの世界チャンピオン)

感想

農業革命や産業革命が起きたとき、人びとは幸せになれると思ったはずなのに不幸になることは減らなかった。生活は便利に快適になっても、また新たな問題や悩みなど不幸な出来事は起きてくる。結局、有無同然を繰り返しているだけだ。そして現代はAI革命の過渡期にいるという。人類とはどれだけ発展しても悩みを完全になくすことはできない。

僕自身は昭和生れだが、平成、令和の時代になって生活はずいぶん変わった。便利になったとも思う。しかし、テレビのニュースでは相変わらず不幸な出来事が起きている。時代は変わっても人びとは幸せになれないのかとがっかりする。自分自身も年をとっているが、悩みはなくならない。一つ悩みが解決してもまた別の悩みがでてくる。

仏教を説かれたお釈迦さまの教えは約2600年前のものだが、それが現代でも通じるということは、人間はあまり進歩していないということだ。どんなことに幸せを感じたり、不幸だと感じるかは変わっていない。これから先、人類がどれだけ発展してもお釈迦さまの教えは活きる教えだといえる。仏教の教えは三世十方を貫く教えといわれる。本当にそうだなと実感する。

仏教は常に現代に生きる人を光に導いている。

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