いくつになっても夢を追い続ける やなせたかしの言葉

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はじめに

2025年春から、やなせたかしと妻の小松暢をモデルにしたNHK朝ドラマ「あんぱん」が始まるということで、やなせの人生が注目されています。やなせが亡くなって、すでに10年以上が経ちますが、やなせの生み出した「アンパンマン」を主人公にしたテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」は、今もテレビで放映され、映画「アンパンマン」も毎年公開されています。お店に行けば、アンパンマンの絵が描かれたお菓子やおもちゃがたくさんあり、アンパンマンが今もたくさんの子どもたちに愛されているのがよくわかります。これだけ見ると、どうしてやなせ夫婦の人生が朝ドラになるのか不思議です。しかし、やなせの人生は確かにドラマになるほど波乱に多い物でした——

やなせたかし

1919年(大正8)年高知県生まれ。東京高等工芸学校工芸図案科(現千葉大学)卒業。漫画家をめざしながら、三越宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務。1953(昭和28)年退社、フリーとなり、舞台美術家、作詞家、放送作家として活躍する。1973年月刊「詩とメルヘン」をサンリオより創刊。同年、「漫画家の絵本の会」を手塚治虫らと結成。また、同年フレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に『あんぱんまん』を掲載。1988年アニメ『それいけ!アンパンマン』が放映され爆発的な人気となる。作詞家として代表作には「手のひらを太陽に」、アンパンマンの主題歌などがある。絵本には『チリンのすず』『やさしいライオン』など数多くの名作がある。

できない人の気持ちを理解する

名選手にして名監督だった落合博満は、監督として成功した理由を聞かれ、「選手時代に下積みを経験し、なおかつトップに立ったこともあるから」だと語っています。あらゆる境遇を経験したことが監督として組織を指揮する立場で活かされたというのです。(中略)やなせたかしは、優等生と劣等生、どちらも経験したことで両方の気持ちがわかるようになったことは良かったと語っています。(中略)できる人とできな人の両方の気持ちがわかるやなせだったからこそ、「アンパンマン」という心優しいヒーローを創造できたのかもしれません。

できる人とできない人の両方の気持ちがわかる、それはとても大事なことだと思う。できる人というのは自分が簡単にできてしまうから、できない人に対して説明が下手になる。僕自身、会社で仕事ができるほうではなかったので苦労したが、仕事ができる人にきいてもなんでできないのという感じだった。だから仕事ができない人の気持ちが分かる人というのは、とても貴重になる。

プロになりたいなら人の何倍も努力しろ

プロ野球の世界などで言われるのが「素質の有無はすぐにわかるが、努力の才能はわからない」です。野球に限ったことではありませんが、プロから見れば、その人に素質があるかどうかはすぐにわかります。わからないのはプロになってから努力を続けられるかどうかです。(中略)やなせたかしは漫画家として遅咲きでしたが、成功するには努力し続けることが必要だと考えていました。どんなに才能がある人も、才能だけでは成功をつかむことはできません。そこには運や努力といったプラスアルファの要素が欠かせないと、やなせは考えていたのです。

どんなに才能がある人も、努力が続けられなければ花開かない。何かものごとを始めるとき、すぐにできてしまう人がいる。そんな人を見ると才能があっていいなと思う。しかし、本当に大事なのは下手でもいいからコツコツ続けること。それが自分にとって好きなことなら、周りのことなど気にせずマイペースに進むことが大事だ。ウサギとカメならカメがいい。カメのように遅くても、着実に前に進むことでいつかウサギに勝つことができる。

幸運はあきらめない人のところにやってくる

やなせたかしは「アンパンマン」をヒットさせるまでは、なかなか漫画の仕事ができませんでした。代表作を持たない漫画家は漫画家ではない、というのがやなせの考えかたです。(中略)生活には困らないけれども、肝心の漫画の仕事は少なく、自分の居場所を見いだせない日々だったといいます。(中略)やがて苦労が報われて、「アンパンマン」が大ヒット、代表作を持つ漫画家となります。運をつかむには、本当に好きなことをあきらめずにやり続けなければいけない。やなせはそれを実証したのです。

自分の好きなことをあきらめずに続けることはとても大切だ。成功者に成功した理由を聞くとほとんどが、成功するまで継続したから、という回答が多い。逆にいえば成功できない理由は、成功する前に努力するのをあきらめたから、といえる。やなせたかしさんも、やり続けることで成功をつかんだ実例といえる。僕自身も継続が大事であることを肝に銘じたいと思った。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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