法鏡で自己を見る

要約

七慢

1慢 2過慢 3慢過慢 4我慢 5増上慢 6卑下慢 7邪慢

自分鏡

禅定  座禅は座って禅定をすること

省みよ 日に幾度も省みよ 欲と怒りの 絶え間なければ

法鏡

仏教の異称 ありのままの自分の姿を映す鏡

仏教を聞くことは法の鏡を見るということ

感想

自分のことは自分が一番よくわかっていると思いがちだが、実はそうではない。自惚れ心があるからわからないという。仏教で説かれる七慢をきくと、どれだけ自分に自惚れ心があるのかを知らされる。

僕自身は七慢の教えを聞くまでは、常に謙虚でいたつもりだったが、本当の心の奥底では自惚れ心があったと知らされた。そんなことはないと否定したくなるけれど、深層心理は仏教の教えの通りかもしれない。

心理学に関する本も何冊か読んだことがあるが、フロイトやユング、アドラーと仏教は違う。そこに面白さを感じた。

仏教の教えは心を徹底的に見つめている。人間の醜さを見抜かれている。ドストエフスキーの「罪と罰」を読んだとき、人間の欲深さを感じたが、それは小説の中の出来事だと思っていた。が、仏教の教えることはすべての人間に当てはまることを教えられているので、ドストエフスキーの小説のように他人事ではない。

仏教は文学よりも心理学よりも、人間の真の姿をいいあてていることに驚くばかりだ。

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