人生が苦しいのは煩悩があるから

要約

この世 娑婆 = 堪忍土 堪え忍ばなければならない世界

愛別離苦  →  愛する人と別れなければならない苦しみ

怨憎会苦  →  恨みのある人、憎しむ人、嫌いな人と会わなければならない苦しみ

求不得苦  →  欲しいのに手に入らない苦しみ

これらの苦しみは一切皆苦であるとお釈迦さまはいわれた

人間として生きている以上どこの国でも、どの時代でも、どんな立場の人でもある苦しみ

この世は穢土、煩悩によって汚れた世界に生きている

百八の煩悩の中でも代表的な三つの煩悩

欲   →  食欲 財欲 色欲 名誉欲 睡眠欲

怒り  →  欲が邪魔されると怒りがわく

妬み  →  勝るを妬む心

愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦これらは煩悩である 煩悩はなくすことができない

凡夫というは、無明煩悩われらが身に満ち満ちて欲も多く、怒り腹立ちそねみねたむ心多くひまなくして臨終の一念にいたるまで止まらず消えず、絶えず  (親鸞聖人)

煩悩がなくならない凡夫はどうしたらいいのか?

たちどころに凡夫直入の真心を決定しましましけり  (親鸞聖人)

凡夫直入  →  阿弥陀仏の本願 煩悩いっぱいの凡夫をそのままの姿で幸せにする

真心    →  信楽

凡夫のままで幸せになれる道をしめされたのが親鸞聖人

感想

人生が苦しいのは煩悩があるからだといわれる。そしてこの世は煩悩によって汚れた世界だという。煩悩はなくすことができないから、苦しみはなくならない。

こんな世の中に生れなければよかったのに、と絶望してしまいそうだが、親鸞聖人は凡夫のままで幸せになれる道があることをしめされた。そんな道があるなら仏道修行などいらないことになる。

阿弥陀仏の本願こそが、凡夫のままで幸せになる道という。阿弥陀仏の本願とはすべての人を信楽の身にしてみせるというお約束だ。

信楽の身になることが、煩悩で苦しんでいる凡夫が幸せになれる道だということだ。

仏教の中でも親鸞聖人の教えは、聞く一つだといわれる。信楽の身をめざしてこれからも聴聞を続けていきたい。

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