要約
平家物語
政治の要職は平家の者ばかり まるで平家以外に人がいないような状態
すでに日本全体の半分以上の国を平家が支配するようになった
平家の邸宅の門前には来訪者の車があふれている 中国大陸からあらゆる金銀財宝が集められ何一つ欠けているものはない
平家の隆盛
昨日は、雲の上に昇って雨を降らす竜にたとえられるほどの勢いであった平家
今日は店先に並べられた魚の干物のような有様
仏教 因果の道理
禍福(災いや幸福)は自分の行いの善悪の結果としてあらわれる
盛衰(繁栄と没落)は手のひらを返すように、めまぐるしく変転していく
諸行無常
成功者だといっても必ず死んでいく
まことに死せんときは、予てたのみおきつる妻子も財宝もわが身には一つも相添うことあるべからず。されば死出の山路のすえ・三途の大河をば、唯一人こそ行きなんずれ (蓮如上人)
栄耀栄華を極めても死んでいくときには何も持ってはいけない
感想
成功者になってもやがては死んでいかなければならない。歴史はその繰り返しでできているという。平家物語の盛衰から諸行無常を感じることができる。
成功者になれたらどれほど幸せなことだろうと思っていたが、成功してもそこから没落していく悲しさを味わなければならないのは辛いことだ。不安がつきまとう生活になるくらいなら成功しないほうがいいように思える。
諸行無常の世の中にあってどんなことがあっても崩れない幸せがあると、仏教では教えられる。それは老いがきても病になっても死がきても崩れない幸せだという。絶対の幸福といわれる。
絶対に崩れない幸せがあるのなら、その幸せをつかみたい。そのうえで、生きている間の成功を目指してもいいのかもしれない。
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