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主演 ヘンリー・トーマス
ヘンリー・トーマス(Henry Thomas)は、1971年9月9日生まれ、アメリカ・テキサス州サンアントニオ出身の俳優。
1981年公開の映画『ラグタイム・ブルース』で映画デビュー。1982年にはスティーヴン・スピルバーグ監督の『E.T.』で主人公エリオット役を演じ、世界的に知られるようになった。
その後も俳優活動を続け、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(1994年)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)などに出演。
近年は『ドクター・スリープ』(2019年)やドラマシリーズ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』(2018年)などにも出演し、映画やテレビドラマで幅広く活動している。
あらすじ
アメリカの郊外に暮らす少年エリオットは、ある夜、自宅の近くで地球に取り残された宇宙人と出会う。最初は驚きながらも、エリオットはその宇宙人を「E.T.」と名づけ、家にかくまうことにする。
やがて兄のマイケルや妹のガーティもE.T.の存在を知り、子どもたちは協力して彼を守ろうとする。エリオットとE.T.の間には不思議な心のつながりが生まれ、次第に友情が深まっていく。
しかし、E.T.の存在を調べる大人たちが近づき、子どもたちは大きな問題に直面する。故郷へ帰りたいと願うE.T.を助けるため、エリオットたちは行動を起こす。
感想|少年エリオットとE.T.の心温まる友情
スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』で、特に印象に残ったのは、少年エリオットと宇宙人E.T.が次第に心を通わせていく姿です。
私が初めてこの映画を観たのは、小学生のころでした。当時は「E.T.のような宇宙人が本当に存在したら面白いだろうな」と想像しながら観ていたことを覚えています。
E.T.は地球にやってきたばかりのころ、人間の言葉を話すことができません。しかし、エリオットや妹のガーティと交流するうちに、少しずつ言葉を覚えていきます。
言葉も文化も異なる相手と、少しずつ心を通わせていく姿がとても印象的でした。
自転車が空を飛ぶ名場面
『E.T.』には数々の印象的な場面がありますが、特に好きなのが、自転車で空を飛ぶシーンです。
エリオットたちはE.T.を守るため、自転車に乗って大人たちから逃げようとします。
しかし、追い詰められ、もう捕まってしまうのではないかと思った瞬間、自転車が空中に浮かび上がります。
初めて観たときは、この場面にとても興奮しました。
また、ジョン・ウィリアムズによる音楽も素晴らしく、自転車が空を飛ぶ映像と一体となって、強く心に残っています。
映画音楽が作品の感動をさらに大きくすることを感じさせる名場面だと思います。
E.T.との別れが教えてくれる友情の大切さ
そして、最も感動したのが、エリオットとE.T.の別れの場面です。
エリオットの悲しみが伝わってきて、私も思わず涙を流しました。
エリオットにとってE.T.は、単なる宇宙人ではなく、心から大切に思う友達だったのでしょう。
相手が人間であるか宇宙人であるかは関係ありません。心を通わせ、相手を大切に思う気持ちこそが友情なのだと思います。
少年時代に築いた友情は、大人になっても忘れることのない人生の財産になります。
映画『E.T.』は、そんな友情の素晴らしさを改めて感じさせてくれる作品でした。
映画『E.T.』を仏教の視点から考察
『E.T.』に学ぶ因縁果の道理|出会いが友情を生む理由
仏教では、因と縁がそろったときに結果が現れると教えられます。これを「因縁果の道理」といいます。
スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』にも、この教えに通じるものがあると感じました。
主人公の少年エリオットは、地球に取り残された宇宙人E.T.と出会います。
この出会いによって、エリオットは一生忘れることのない大切な友情を育んでいきます。
ここで注目したいのは、エリオットがもともと持っていた優しさです。
E.T.との出会いが「縁」であるならば、エリオットの優しい心は友情を生み出す「因」と考えることができます。
もしエリオットが他人を思いやることのできない冷たい少年だったなら、たとえE.T.と出会ったとしても、同じような友情は生まれなかったかもしれません。
つまり、出会いという縁だけでなく、エリオット自身の優しさという因があったからこそ、二人の友情という結果が生まれたのだと思います。
私たちの人生でも、どのような人と出会うかは大切です。しかし、その出会いをどのような関係に育てていくかは、自分自身の行いにもかかっているのではないでしょうか。
エリオットの優しさに学ぶ布施の心
仏教では、人に与えることを「布施」といいます。
布施というと、お金や物を与えることを想像するかもしれません。
しかし、仏教ではお金や物を持っていなくても、誰でも実践できる布施があると教えられます。
これを「無財の七施」といいます。
映画『E.T.』では、エリオットの行動に布施の心を見ることができます。
例えば、E.T.に優しく言葉をかける行為は「言辞施」に通じます。
また、E.T.を自分の家にかくまい、安心して過ごせる場所を与える行為は「房舎施」に通じるものです。
さらに、相手を大切に思い、感謝する心は「心施」にもつながります。
エリオットは、E.T.から何か見返りを得ようとして親切にしているわけではありません。
困っているE.T.を助けたいという純粋な気持ちから行動しています。
私は、このエリオットの優しさこそが、映画『E.T.』の大きな魅力の一つだと思います。
人に優しい言葉をかけることや、困っている人を助けることは、特別なお金がなくてもできます。
エリオットの行動を通して、日常生活のなかでも布施を実践することの大切さを感じました。
E.T.との別れに学ぶ愛別離苦
映画の終盤、エリオットは大切な友達であるE.T.との別れを迎えます。
この場面は、私が『E.T.』を観て最も感動した場面です。
エリオットの悲しみが伝わってきて、思わず涙を流しました。
仏教では、愛する人と別れなければならない苦しみを「愛別離苦」といいます。
愛別離苦は、人生の代表的な苦しみである四苦八苦の一つです。
どれほど大切な人であっても、いつまでも一緒にいられるとは限りません。
エリオットにとってE.T.は、心から大切に思う存在でした。
だからこそ、別れの悲しみも深かったのでしょう。
この場面は、愛する相手との別れがどれほどつらいものであるかを感じさせます。
諸行無常|大切な時間は永遠には続かない
仏教では、この世のすべてのものは移り変わり、同じ状態にとどまることはないと教えられます。
これを「諸行無常」といいます。
エリオットとE.T.が一緒に過ごした楽しい時間も、永遠に続くものではありませんでした。
どれほど幸せな時間であっても、いつか終わりが訪れます。
私たちの人生も同じです。
家族や友人、大切な人と過ごす時間が、これからもずっと続くとは限りません。
しかし、普段はそのことを忘れてしまいがちです。
失ってから初めて、あの時間がどれほど大切だったのかを知ることもあるでしょう。
『E.T.』を観ていると、限りある時間だからこそ、今ある出会いや友情を大切にしなければならないと感じます。
エリオットとE.T.の友情は、因縁果の道理や布施の大切さ、そして愛別離苦や諸行無常について考えるきっかけを与えてくれました。
映画『E.T.』は、単なる宇宙人との交流を描いた作品ではなく、人を思いやる心や出会いの大切さを教えてくれる映画だと思います。
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