「才能」よりも大事なのは〇〇だ!
ℚ 適性×努力量=結果という公式があります。適性を見つけられない人が多い。会社では置かれた場所で咲きなさい的な風潮があります。適性をどう見つければいいですか?
Ā 頑張っても結果がでない人は多い。結果を出すには「適性×努力量」が必要。適性とは向いているかどうか。向いていないことで一生懸命努力してもなかなか難しい。
・ スポーツの例えが分かりやすい。例えば、短距離走と長距離走では使う筋肉が違う。だから長距離走向きの筋肉の人が、短距離走選手を目指してもうまくいかない。短距離走選手の瞬発力のある筋肉を持つ人が、マラソン選手を目指すとうまくいかない。
・ 勉強なども同じ。小学生であれば、国語が好きな子も算数が好きな子も理科が好きな子もいる。自分の得意なことややりたいことを一生懸命やる。楽しいから打ちこめて伸びやすい。
・ 嫌いなことをいやいややらされると伸びない。それを適性という。適性や強みを見つける本もでている。一言でいえば楽しいかどうか。やってみて楽しいか面白みを感じるかどうか。
・ 学生時代5教科に副教科があったが、理数系の考え方が得意な人もいれば、本を読んだり人文系の考え方が得意な人もいる。
・ それは生まれつきであったり、幼少期の経験の影響も大きい。小さい頃から魚や恐竜の図鑑が大好きな子どももいれば、ピアノや音楽が好きな子もいる。
・ ある程度生まれつきの要素や経験的な要素もあるかもしれない。楽しい・面白いと思えれば適性。
・ 私(樺沢)は国語が好きではなかったが、高校のとき小説を読み始めるとスゴく面白くて毎日読むようになった。大学受験のときは国語が得意科目に変わっていた。
・ 国立大学に入るには5教科すべて平均的に点数がとれないと試験では不利だから、苦手な教科も勉強しなければならない。しかし、大人の勉強法とは、苦手を克服するよりも好きな事を重点的に勉強すればいい。
・ 好奇心が向いて興味のあることをどんどん学んでください。そこに一つの適性が隠れている。適性とは漠然とした言葉だが、才能よりも適性という言葉がいい。
・ 才能とは生まれつきのものだと先入観を持ちやすい言葉。しかし適性とはやっているうちに好きになることもあるし、変化の要素がありそうな言葉なので、適性とい言葉があてはまる。
・ 自分の適性を考えながら、いろんなことに手を広げないとわからない。一つのことをやり続けてもそれが本当の適性かわからない。
・ 他のこともいろいろやってみると自分に向いていることが分かってくるので自分の適性がわかる。適性がわかれば、そこに一生懸命エネルギーを注ぐ。そうすればやっただけ結果が出る。

自分の「強み」を発見する方法
ℚ 才能があるから成功するのですか?
Ā 才能があるといわれるのは買いかぶりすぎ。
・ 大学まで結果の出ない人がいっぱいいる。でもそれは自分で決めた項目ではない。例えば、学校で数学はやらされていた。でも社会人になったらやりたいことを自分で決められる。
・ 決めた項目が強みの延長線であればすごくいい結果が出る。大学時代まで成績が悪いのは関係ない。どの大学を卒業しても関係ない。
・ それはなぜかというと、自分が選んだのではなく定めれたことだから。社会人になれば自分で選べる。そこで自分の好きなことをどんどん選んでいく。
・ 会社員というのは与えられた仕事をやるだけなので、自分の能力にマッチしないものをやらされているだけの人が多い。強みという概念がないと発見できない。多くの人は会社が合わないと考えまた次の会社にいっても合わないと考える。気づいたら10年20年経っている人が多い。
・ 自己洞察力や自分自身を観察することで初めて強みがわかる。探さないと強みは見つからない。トライアンドエラーをしてチャレンジしない限り、どんなに素晴らしいものを持っていても見つからない。
・ 私(樺沢)は「才能」はないと言っている。才能とは結局うまくいった人に対するご褒美のような言葉。例えば、ピアニストで成功した人がいた場合、その人が小学生の頃にピアノの才能に気付いた人がいるか?
・ 逆にピアノの才能があると思って教育しても意外と平凡な結果しか出ない場合がほとんど。
・ それでは才能とは何か? 才能ではなくて適性があるだけ。適性とは「能力の原石」
・ 私(樺沢)はコミュニケーションが下手。人と会うのは大嫌いだが、部屋にこもって本を書くことは大好き。それは適性。樺沢が営業の会社に就職したら大変なことになる。おそらく1年で辞めている。
・ 適性とズレたことをやる人が多いが、そうするとうまくいかないしすごくストレスになる。だから自分自身と対話が必要。
・ 会社で自分の適性ではない仕事をしたとき、実は自分の強みが何かを探すきっかけになる。その時点ではトガった才能はなくていい。自分のなかで人より少しでも得意なことを見つける。
・ 人と比べたら負けているかもしれないがそこを磨く。自分の強みを見つけて磨き続けることが大事。逆境のときほど自分の才能を見つけやすい。
努力を開花させる方法
・ 人間は努力すればうまくいくと思っている人が多いが、的外れな努力では結果はでない。受験勉強など下手なやり方では、何時間勉強しても成績は上がらない。
・ 自分がうまくいかないと思ったときに自己流で努力しても結果はでない。他のうまくいっている人のやり方を見て練習したほうがいい。
・ 正しい方法を一定時間やらないと結果はでない。間違った方法ではどれだけやっても結果はでない。だから正しい方法を学ぶ。本から学ぶと正しい方法を得やすい。
・ 自分は「コミュニケーションの才能がない」「頭が悪くて受験勉強ができない」と生れつきの素質や才能のせいにする人がいるが、90%以上の確率でやり方が悪い。正しい方法を知るだけで人生は変わる。

感想
自分に才能があるのかないのかよりも、自分にとって適性とは何かを見つけることが大事だという。適性とはそれが楽しいとか面白いと思えるかどうか。適性を見つけるためにはいろんなことをやってみないとわからない。
僕自身、いろんな仕事をやってみたが、自分に合っていない仕事のほうが多かった。自分にはいったい何が向いているのだろうかと悩むことが多く、途方にくれることもあった。自分自身をよく観察した結果、ブログを書くことにたどり着いたが文章を書くことは自分に向いていた。一人でコツコツとマイペースにできることも自分に向いている。
20代や30代のときは自分に何が向いているかわからず、いろんな仕事を転々としていたが、、それがあったおかげで自分の適性を深く考えるきっかけになった。回り道をしたように感じていたが、これが自分らしい生き方なのかもしれないと納得している。
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