野村四録 志の書 夢を叶える心得

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通算本塁打数歴代2位(657本)、通算安打数歴代2位(2901本)、通算打点数歴代2位(1988本)、そして三冠王1回。わたしが残した生涯成績をあらためて並べてみると、よくここまでの成績を残せたもんだと思ってしまう。現役時代を知らない人がこの数字だけを見たら、「野村は、スポーツの素質に恵まれた野球の天才だったのだな」と感じる人もいるに違いない。だがそれは、大きな誤解である。無名のまま高校を卒業し、テスト生で入団した選手が、将来を嘱望される選手であるわけがない。ましてや、入団1年目に解雇通告を受け、土下座してまで在籍させてもらった選手である。正直、球団の誰ひとりとして期待していなかったことだろう。どうして野球のエリートが集まるプロ野球の世界で生き残れたのか? その答えは、わたしが監督時代に選手たちに何度も言い続けてきたことだった。

本書の著者 野村克也 1935年、京都府に生れる。京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役生活27年にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初三冠王などその強打で数々の記録を打ち立てMVP5回、首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回など、タイトルを多数獲得。また、1970年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。

持って生まれたものかどうかはわからないが、貧しかったり、苦労したりしてきた人は感性が鋭いことが多い。一方で、不自由なく生きてきた人はどうしても感性が鈍いところがある。感性を磨くためにひとつ言えることは、貪欲な向上心が必要だということ。そのうえで、できる限り本物や一流と言われる人やものに接することである。感性を磨くためには向上心が必要だという。もっとうまくなりたい、もっとよくしたいと思う気持ちが大事。僕自身も自分をもっと高めたいと思う気持ちがあるし、まだまだ成長したい。野村克也さんの言葉からは元気をもらえる。

わたしの好きな言葉に「小事が大事を生む」というものがある。人間はいきなり大きなことを成すことはできない。どんな大事業や偉業も、小さなことをコツコツ積み重ねてはじめて達成できるのだ。図らずも、2004年にメジャーリーグの記録となる262本のシーズン安打を達成したときのイチローが、インタビューで同じことを答えていた。「頂点に立つことは、小さなことの積み重ねだ」と。小さなことが大きなことを生む、この言葉は心刻んでおきたい言葉だ。何か偉業を成し遂げた人を見るととても真似できないと思うが、そんな人でも小さな事をコツコツ積み上げたからこそできたことだ。小さなことなら誰でもできるはずだ。それをどれだけ続けられるか。途中でなげださず、自分のペースでやっていくか。

一生懸命にがんばっていれば、必ず誰かがそれを見てくれている。わたしの野球人生は、そう思わされることの連続だった。野球に限らずどんな道でも、その人を導いてくれる人が必ずいる。どんな道であっても、成功するためには努力と実力がなければたどり着けないが、そのチャンスを与えてくれる人がいたからこそ成功することができるのである。見ている人は、ちゃんと見ているのである。この言葉は努力がなかなか実らないときに、思い出したい言葉だ。これだけ頑張っても、あまり人から評価されない。そんなとき、もうこんなことやめようかなと思うことがある。しかし、見ている人はちゃんと見ている、ということを知っていればもう少し頑張ってみようかなと思える。自分の弱さに打ち勝って、努力を続けていれば評価されるときがくる。そう前向きになれる野村克也さんの言葉だ。

本書には野村克也さんがプロ野球人生から得た、さまざまな哲学を学ぶことができる。その哲学は人生を生きるうえでさまざまな困難な場面で活かすことができるものだ。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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