親切にしてもなぜか感謝されない理由

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要約

■ 人から感謝される人の考え方

ℚ 人に親切をしていてもあまり感謝されません

Ā あなたは他の人に親切されたときに、感謝の言葉を伝えていますか? 

・ 人から親切をされたとき、「今回はありがとうございます」「昨日はありがとうございました」と感謝を言葉で伝えられていないのでは?

・ 感謝の気持ちを持つことと、感謝を言葉で伝えることと2つの状態がある。感謝の気持ちを持っていても言葉で相手に伝えるかわからない。

・ 日本人はあまり伝えない人が多い。あなたもあまり感謝を伝えていなのでは? 日頃の感謝を家族に伝えているか? 職場でサポートしてくれる人たちに感謝の言葉を伝えているか? 伝えていない人が9割以上だと思う。

・ 親切にしても感謝されないと思う人がいるが、相手は心の中で感謝しているかもしれない。言葉にして伝えていないだけかもしれない。感謝の言葉がないからといって感謝されていないわけではない。

・ 人に親切にして感謝される連鎖を回すことでセロトニン・オキシトシン・ドーパミン・エンドルフィンという幸福物質がコンプリートできる。だからできるだけ自分から人に親切にしていく。

・ 見返りを求める親切は効果が薄い。見返りを求めて親切をする人に心から感謝したいですか? 下心をもって近づいてくる人が、いろいろな親切をしてくれた場合心から感謝して「ありがとうございます」といえますか?

・ 親切はギブ(与えること)。見返りを求める親切は親切ではない。見返りを求めて親切にしても幸福物質が十分にでない可能性がある。

・ 多くの人は何かを与えたら返してほしいと思う心理、返報性の法則という人間本来の心理にもとずく。見返りを求めずにギブしたときはじめて大きなものが返ってくる。

・ あなたが人に親切にしても感謝が返ってこないのは当然。利己的な気持ちで何かを返してほしいと下心を持って親切していると、相手も感謝の気持ちを素直に伝えることはない。心から感謝することもない。同じ親切をするなら見返りを求めずにギブする。

・ 1回親切したからといって次の日にお返しされることはない。ずっといろんな人にギブしていると半年から一年でお返ししてもらえる。あまりリターンを求めずに、普段から続けていく。知らないうちにいろいろなものが返ってくる。短期的に考えて親切にお返しを求めた場合モチベーションが続かない。

・ 樺沢の経験では10人にギブをしても返してくれるのは半分以下。ただし、返してくれる人は2~3倍にして返してくれる。10人に1人は何十倍にして返してくれる。トータルで見ると、自分が与えた何倍ものリターンがある。

・ 返ってこない前提で人に喜ばれることをする。少なくとも感謝の言葉がなくても喜ばれることはある。それ自体がリターンになっている。楽しみながらやらないと物事は続けられない。

◇ 親切やギブをしたとき相手のリアクションをよく見ながら親切を続けていく。見返りを求めない親切を継続すると必ず返ってくる。

■ 親切ができる人のチョー意外な考え方3選

ℚ 他人への気遣いに躊躇することが多々あります。なぜなら逆の立場で自分にすごく気を遣ってくれる人の存在や言葉が重いと感じることがあります。一歩踏み出したいとは思いますが、余計なお世話かもと思ってしまいます。それは仕方ないことでしょうか?

Ā 人に親切することはスゴくいいこと。親切をするとオキシトシンがでる。オキシトシンとは愛・つながりのホルモン。オキシトシンがたくさんでることで幸せな気持ちになる。親切にされた人も喜んで感謝の気持ちを返してくれる。親切と感謝の連鎖で幸せに生きられる。

・ 親切をするように勧められた場合、日常生活や職場で手伝いを申しでたとき「結構です」と遠慮して断られることがある。親切をしようかなと思ったとき、相手にマイナスの感情を持たれてしまう不安がある。

▼ 親切をすることを躊躇してしまう人に3つのアドバイスある。

その① 親切をする勇気を持つ

・ 人に親切をするとき、誰でもお節介に思われる不安はあるが気楽にやればいい。誰でも親切にしてマイナス感情を持たれる恐怖がある。一方で親切にして喜ばれることもある。

・ 人に親切することによって人間関係が改善する。よい人間関係ができあがることがある。基本的に悪気があってやっているわけではない。親切をして著しく迷惑がられることはない。勇気をもって親切することが大切。

その② 相手を察する練習をする

・ 1日3回親切をする。親切を日記に記録する。人に親切するのは大変。相手が困っている状況で親切をすると喜ばれる。

・ 困っていない状況では親切が余計なお世話と思われる。相手を観察することが必要。相手が必要としていないときに親切をしようとすると断られる。親切をしようとすることで相手の気持ちが見えてくる。

その③ まず自分からギブする

・ 親切をされると感謝したくなる。感謝には親切でお返ししたくなる。親切と感謝が連鎖的に回っていく。親切と感謝を繰り返すことで自分が幸せになり相手も幸せになる。

・ 何もしなければ他の人から親切にされることは少ない。人にギブする・他者貢献をする・親切にするというのはいつまで待っていても起きない。

・ まず自分からギブする。自分からギブすれば相手が返してくれる可能性がある。自分からギブしないと親切と感謝の連鎖が回らない。親切と感謝の連鎖を回して幸せになる主導権は自分が持つことが大事。

・ 親切を大ゴトに考えず、少しの思いやりや手助けでも喜ばれる親切になる。大きな親切ではなく小さな親切でいい。

■ 感謝を表すベスト3

ℚ 感謝を表す方法はありますか?

Ā 感謝を表す方法はいくつかある。

第3位 「ありがとう」と言う

・ 当たり前だが実際に言うのは難しい。「ありがとう」と言うのはいいことだとわかっているが、実際には言えていない。感謝の気持ちがあったら言葉に出す。言葉に出さないと伝わらない。

第2位 手紙で伝える

・ 感謝状など「先日はありがとうございました」と手紙で伝える。言葉と手紙どちらがいいか? 手紙は形として残る。読み返すこともあるかもしれない。

第1位 相手への貢献

・ 相手が喜ぶことをする。あるいは相手がしてほしいことをする。プレゼントを贈る。高い物でなくても相手の好きな物を贈ると喜ばれる。相手が喜ぶことをするのは大切。

・ 感謝を表現すると自分と相手にエンドルフィンやオキシトシンといった幸福物質が分泌される。自分も相手も幸せな気持ちになる。

感想

親切をすることは大事だが見返りを求めないようにする。親切をすることで脳内には幸福物質が分泌され幸せになることができるという。だから見返りを求めなくても親切をして相手に喜ばれれば十分な幸せを感じられる。

仏教では人に親切にすることや与えることを布施という。布施は幸せになることができる6つの行い、六度万行の一つとして教えられている。幸せになりたかったら布施をしなさいと説かれている。

布施をしてその相手からお返しがなくても、回り回って必ず自分に返ってくるということを「情けは人の為ならず」というが、これは仏教精神からきている言葉だ。仏教では約2600年前から因果応報が説かれていえるが、その教えにようやく現代脳科学が追い付いてきたことが面白い。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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