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映画予告
映画監督 フェデリコ・フェリーニ
17歳まで奔放な生活を送った後、ローマで小説の挿絵画家、新聞の寄稿、ラジオ・ドラマの脚本などさまざまな職業を経て、脚本家として映画界入りを果たす。巨匠ロベルト・ロッセリーニ監督の依頼で「無防備都市」の脚本に参加、以降は”ネオリアリスト”系脚本家として高く評価される。50年にアルベルト・ラトゥーダと共同で「寄席の脚光」を演出し、監督業に進出。54年の「道」で世界的に名を知られ、「81/2」では64年度アカデミー外国賞を受賞し、巨匠としての座をゆるぎないものにした。43年にジュリエッタ・マシーナと結婚して生涯いっしょだった。93年、心臓発作のためこの世を去った。

感想
新聞記者の主人公がハリウッド女優やイタリアの上流階級の人々とパーティーを繰り広げるシーンは、リアルでとても興味深かった。自分の人生でそういう場面に出くわすことがないのでエキゾチックに感じた。
しかし、映画ではパーティーの場面が多かったが、登場人物は幸せそうには見えなかった。一時的には楽しいがパーティーが終わってしまえば、現実に戻り、生活の悩みや苦しみを味わことになる。
映画に出てくる登場人物たちがそれぞれ生活の悩みを抱えて描かれていたのが、現実的で等身大のキャラクターになっていた。
イタリア人男性は浮気癖が強いこともわかった。美女を見るとすぐに褒めて口説き始める。一人の女性と真面目に付き合う男性は珍しいのかもしれない。
映画の終盤にでてくる、海辺に引き上げられた醜い怪魚は、人生とは美しいものではなく醜いものであるという象徴のように思えた。
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