キッズ・リターン

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監督略歴 北野武 タレント・俳優・映画監督。東京の生まれ。芸名、ビートたけし。漫才コンビ「ツービート」で人気を集め、個性派俳優としても活躍。深作欣二が降板した映画「その男、凶暴につき」で監督デビューし、斬新な暴力の描写が話題になる。平成9年(1997)「HANA-BI」でベネチア国際映画祭グランプリ(金獅子賞)を受賞。静寂な映像の中に死の影を漂わせた独特の手法が海外からも高く評価される。「キタノブルー」と呼ばれる青の色使いが特徴。「ソナチネ」「キッズ・リターン」「座頭市」など。

感想

この映画を初めて見たのは、高校生の頃だった。高校生活は退屈だったのでこの映画の主人公たちに共感した。

映画では主人公がボクシングを始めるが、一緒に始めた友人のほうがボクシングの才能があり、それがショックでボクシングをやめてしまう。そして主人公ばヤクザの道に入る。主人公も友人もお互いその道で成功を掴みかけたのに、転げ落ちてしまう。その姿がとても悲しく哀れにみえる。

しかし、最後のセリフ「まーちゃん、俺たちもうおわっちゃったのかな」「バカヤロー、まだはじまっちゃいねーよ」という言葉に救いがある。

僕はこの最後のセリフがとても好きで、なんど呟いたことか。高校を一度中退したときや、病気で入院していたときや、映画監督や小説家を目指していたときも、何度も何度も最後のセリフを口に出して自分を鼓舞した。だからけっこう思い入れがある。

青春映画だがよくあるサクセスストーリーではなく、人生のほろ苦さを味わわせてくれるビターなチョコレートのような作品です。

北野武監督の中でどれが一番好きですかと問われれば、間違いなく「キッズ・リターン」と答えるだろう。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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