なぜか人生がうまくいく「明かる人」の科学

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書籍

著者 和田秀樹

1960年大阪府生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長。国際医療福祉大学教授(医療福祉学研究科臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。

著書に『感情的にならない本』『不安に負けない気持の整理術』『70歳が老化の分かれ道』『80歳の壁』『会社に行きたくない。さて、どうする』など多数。

はじめに

「明るい」か「暗い」かは主観の問題

あなたは自分の「性格」について、どう思っていますか? ポジティブに物事に向きあう「明るい」タイプでしょうか? ネガティブに考えることの多い「暗い」タイプでしょうか? コロナ禍のマスク生活が始まって、すでに3年が経過しています。不自由な毎日が長く続いていますから、自分のことを「明るい」と考えている人でも、「最近、ちょっと暗くなっているかも……」と感じているのではないでしょうか。

人は明るい気持ちで笑顔になっていると、たくさんの「いいこと」があります。その詳細については本文でお伝えしますが、明るい笑顔には、心や体を元気にしてくれる効果があります。——

本書では、明るい人はなぜ人生がうまくいくのか、ということを医学や心理学などの考え方を使って解明されています。

人生がうまくいっていないと思う人はぜひ読んでみることをおススメします。読んで少しずつ行動を変えていくことで人生は大きく変わることになると思います。

本書の中で僕がいいと思ったところを3つ紹介したいと思います。

やってみなければわからないはず

私は人が人生を楽しく生きて、幸福を感じるための一番のカギは「いろいろなことを試してみる」という前向きな姿勢にあると考えています。世の中のことは、どんなことでも「やってみなければわからない」ことばかりです。誰にでも当てはまるような「模範解答」は、ほとんどありません。誰にも答えがわからないからこそ、「何でもやってみる」ことが大切なのです。

(中略)ビジネスの世界の成功者に限らず、人生が最終的にうまくいく人というのは、いろいろなことを「めげずに試し続ける人」だと思います。めげずにというのは、何の根拠もなく楽天的に考えることではなく、「勝つことがあれば、負けることもある。だけど、結局は勝つことでしか前には進めない」ということを知っているということです。

「いろいろなことを試してみる」というのはとても大事な考え方だと思う。やってみないと自分に合うか合わないかはわからないし、今のままがずっと続いていくことは成長につながらない。

一つ試してみて合わなくてもそこでやめない。いろいろやっていればいつかは自分に合うことが見つかる。だから「めげずに試し続ける」ことが大事だ。

毎日が楽しく回り始める好循環サイクル

気持ちが軽くなって、表情も明るくなれば、自然といろいろなことを試してみる気持ちになれます。いろいろなことを試すようになると、次のような好循環が始まります。

①いろいろなことを試す → ②「打数」が増える → ③「ヒット」の数が増える → ④人生がうまくいく → ⑤毎日が楽しくなる → ⑥自然と笑顔になる

つまり明るい気持ちで「いろいろなことを試す」という姿勢を続けていると、仮に失敗しても「次はもっと工夫してみよう」と思うことで人生が楽しくなりますし、ヒットがでれば嬉しくなって、これまた人生が楽しくなります。暗い気持ちで「何もしない」でいても、悪いことが起こりやすくなるわけではありません。結果として、何も楽しいことが起こらないというだけのことです。

いろいろ試すことで打数が増えヒットの数が増える。そうすれば人生が楽しくなるという。それは人との出会いでもいえることで、たくさんの人と会うから気の合う人が見つかる。いろんな人に会ってみると楽しさも増える。

何もしなければ失敗することはないけれど、成功することもない。大きなことをしようとすると失敗したときに落ち込んでしまうから、小さなことを試すほうがいい。試すことになれてこれば自然と大きなことも試してみようと思える。

合わない人に無理して合わせない

日本人は「人と仲よくするのは当たり前」という考え方が大前提としてありますが、それを疑ってみることもストレスの軽減に役立ちます。多くの人が「対人関係が悪いのは自分の性格が悪いからだ」とか、「努力が足りないからだ」と思いがちです。

(中略)残念ながら、人と人には「相性」がありますから、どんなに努力をしても、合わないものは合いません。日本人は、「できれば仲よくしたい」とか、「何となく、仲よくできそうな気がする」と思いがちですが、それほど簡単なことではありません。

合わないものは合わないと認める「勇気」が必要です。無理なものは無理と「割り切る」ことも大切です。

「みんなと仲よくする」と小学校のころに教えられたことがあるが、大人になってみれば「みんなと仲よく」することはできないとわかる。自分には合う人合わない人がいる。

でも、最初は合わないと思っていたけれど一緒にいたら自分と合う人になっていた場合もあるし、最初は合う人だなと思っていたけど、徐々に合わなくなるという場合もある。

「相性」というのは長く付き合ってみないと分からないものだと思う。人との関係は、いいときもあるし悪いときある。そのうえで「相性」を考えていきたい。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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