今回はエピソード2「約束は、必ず、はたさなければならない」を取り上げたいと思います。
書籍
著者 高森顕徹
昭和4年、富山県生まれ。龍谷大学卒業。
日本各地や海外で講演、執筆など。
著書『光に向かって123のこころのタネ』『光に向かって心地よい果実』『歎異抄をひらく』『歎異抄ってなんだろう』(監修)『人生の目的』(監修)など多数。
約束は、必ず、はたさなければならない
要約
歴史家で有名なナピールが、ある日散策をしいていと道端で少女が泣いていた。わけをたずねると牛乳を買いにいこうとしたがビンを落として割ってしまったという。叱られると思うと悲しくなって泣いていた。ナピールは少女に明日またここにきなさいと告げる。ビンのお金を出してあげると約束する。翌日、友人から研究の後援者になりたいという富豪からの申し出があったからただちにこいと言われる。しかしナピールは少女と会う約束をしていたから断った。それで富豪は怒ったが後日少女との約束があったことを知るといっそうナピールを後援した。
金持ちほど怒りっぽく、あつかいにくいものはない。いつも金で、何事も自由にできる、と思っている。また金で、約束を破り節をかえる金銭奴隷が、いかに多いことか。
『儲け』は「信用のある者へ」と書いてある。
たとえ自分に不利益なことでも、誓ったことは、必ずはたすのが信用の基である。はたせぬ約束は、はじめからしないこと。相手に迷惑をかけるだけでなく、己をも傷つける。
光に向かって100の花束 p21~22
感想
誰かと約束をしたら必ずはたすことが大事だという。それは小さな約束でも守ることがその人の信用になる。約束をはたすことは相手に対してもそうだが自分に対しても関係してくる。自分で自分を信用できない人が他人から信用されるはずもない。
約束をはたさない人だと思われたらもう誰にも相手にされないだろう。信用は目に見えないが、目に見えるもの以上に大切にしなければならないと思う。
だから、できない約束はしてはいけないし、約束したら必ず守ることが大事だ。
コメント