要約
■ 家族仲がいい人が絶対にしないこと3選
その① 「あなたはいつも…」「だいたい君は…」
・ 「あなたはいつも私の話をちゃんと聞いてくれない」「だいたい君は話が長くて何がいいたいのかわからないんだよ」この言葉は家族関係が冷えこんでしまう原因になる。
・ なぜかというと、決めつけによる人格否定になるから。「あなたはいつも私の話を聞いてくれないじゃない」→「あなたは他人の話に耳を貸さない自分本位な人」というメッセージになる。
・ 「いつも」というのはあなたは常にそう行動する人、という強い決めつけで相手の心にグサッと刺さる。実際はちゃんと聞いてくれるときもあるはず。
・ 相手を責めるつもりはなくてもいわれたほうがそのように受け取ってしまう。
・ 「だいたい君は話が長くて何がいいたいのかわからないんだよ」→「君は他人にわかるように説明する気がない配慮の足りない人」とうメッセージになってしまう。こういわれるとイラッとしてしまう。
・ すべての人は自分のことを一方的に決めつけらるのが大嫌い。
・ 家族仲がいい人は相手を決めつけるようないい方はしない。代わりにどういういい方をしているかというと、相手ではなく自分を主語とする。相手の行動にフォーカスする。
・ たとえば旦那さんが話を聞いてくれなくて困っていたら、「私はあなたにきちんと話を聞いてもらえないと、大切にされていない感じがして悲しいの。あなたに余裕があるときでいいから、ゆっくり話をきいてもらえると嬉しいな」と伝える。
・ 「あなたは私の話を聞いてくれない」だと責める感じがしてしまう。
・ もし奥さんの話が長くて何がいいたいのかわからないときは「僕は君の話をじっくりと聞きたいんだけど、話が長いと僕の頭の中で整理しきれなくなってしまう。できれば何がいいたいのか結論からいってくれるとありがたいな」と伝える。
◇ 家族であっても他人です。家族だからすべて分かっているわけではない。家族だとしてもわからないことはたくさんある。だから相手のことを理解しようという姿勢を持つことが大切。

その② 家族の領域に足を踏み入れる
・ たとえば、自分の娘が不良っぽい彼氏と付き合い始めた。娘たちは楽しそうでいいが、両親としてはあんな彼氏で大丈夫だろうか、結婚したらちゃんと娘を大切にしてくれるだろうかと心配になる。
・ こんなとき、あんな人と付き合うのはやめなさい。もっと優しそうな人と付き合いなさいといったら、娘と喧嘩になってしまう。
・ 人間関係のこじれは他人の領域に足を踏み入れることから生まれる。両親が付き合って結婚したのは両親の領域です。だから娘がどんな人と付き合うかは娘の領域。
・ その人と付き合って幸せになるのか不幸になるのかは娘にしかコントロールできないこと。家族のなかでは「これが誰の領域の問題なのか?」が曖昧になりやすい。
・ 親が娘の彼氏のことに口を出すのは当然だ! 私が手塩にかけて育てた娘なんだから。そういうふうに考えてしまうことがある。だからあんな人と付き合うのはやめなさい、といってしまう。これは娘の領域に足を踏み入れてしまっている。
◇ 子供には子供の人生があるのだから子供の意思を尊重してあげましょう。
その③ 子供にパートナーの愚痴を聞かせる
・ たとえば母親が娘に「お父さん今日も遅くまで仕事してるけど、家族のことを全然考えてくれないのよね」ということがある。
・ 愚痴を子供にいってしまうと子供はそうとうやばいことになるので、できればやめたほうがいい。
⊡ 人間関係はしょせんこんなものと誤解してしまう。好きで結婚したのに結婚するとこうやってパートナーの愚痴をいうようになってしまうんだ。結婚は嫌なもの、つらいものと思ってしまう。
⊡ 異性への偏見が生まれる。お父さんは仕事ばかりで帰ってこない。家族のことを全然考えてくれないといい続けると、子供の中に男の人は他人に対する思いやりがないという偏見が起こる。それがひどくなると、男性をみんな信頼できなくなる。
⊡ 親と関わりたくなくなってしまう。たとえ親にとって不満のあるパートナーでも子供にとってはたった一人の血のつながった、父親、母親であること。親がパートナーの愚痴をいうことは子供にとって大切な人を悪くいわれているということ。子供が愚痴を聞かされるのはとても苦痛なこと。
◇ パートナーの愚痴は適切に信頼できる相手に話すことがいい。

感想
パートナーとの会話はとても重要なこだとわかった。長年一緒にいるとつい相手の話を雑に聞いてしまうが、それではいい関係はつくれない。たかが会話ぐらいで、と思って軽く見ていたら夫婦関係は冷え込んでしまう。相手の話を聞くということがどれだけ大事なのか、考えさせられる。
また、子供との接し方も十分気を付けなければ子供との関係が悪くなることがわかった。子供にとって親の言動や行動は影響力が強い。そのことを十分意識する必要があると思った。
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