要約
■ 人生のチャンスを手に入れる方法
・ 紅白歌合戦で『晩餐歌』を歌った女子校生のtuki.さんが印象的だった。高校生でありながら、YouTubeに自分の楽曲をアップしてそれがバズって紅白出場までした。夢のような話。最近はSNSの悪いところばかり注目されるが、SNSをうまく活用すると自分の才能、能力、魅力を他人に広げられる。バズることによってスゴイことが起きる。
・ これからの日本に希望を持てない人が多いが、悪い部分に注目すると将来に希望は持てない。今までなかったものや使えるものがどんどん出てきている。だんだん学歴や年齢や過去の経歴が関係なくなってきている。今何ができるかが重要になっている。多様性があり、人種や生別も関係ない。
・ 私は「中卒なので○○できません」「高卒なので○○できません」「発達障害なので○○できません」とできないことをあげるのではなく、できる部分で勝負しなければならない。できている部分がバズることもある。
・ これからは学歴や経歴による時代ではなく、実力主義の時代になる。AIを使うと自分の本来の実力がわからなくなる。発想力やアイデアのほうが大切になってくる。やるかやらないか。能力そのものよりもやっていくほうが重要。チャレンジしていくこと。失敗は存在しない。
・ 失敗はフィードバックで経験に変わる。どんどん失敗して経験値を積むほうが勝つ。チャレンジしただけでほぼ勝っている。

■ 人生を成功体験で埋める方法
ℚ 何事も中途半端になってしまいます。資格の勉強をしていたころは高いお金を払ったけど、本気で取り組めずリタイアしたり、途中で飽きたりしました。大人になってから仕事や勉強など本気で取り組めたことがありません。対処法はありますか?
Ā 目標をもっと低くする。目標の高い人が多い。受かる資格から取っていけばいい。100%受かる資格から取っていく。簡単な資格を取ることで勉強法や時間の使い方がわかる。試験に通るには勉強法が大切。いきなり難しい資格をとろうとするから勉強法がわからないので挫折してしまう。
・ うまくいかないことを目標に設定してできないと落ちこむ。成功率95%くらいのことをやる。達成すれば自己肯定感が高まり、少し難しいことに挑戦できる。最初から目標を高くするので壁にぶつかって挫折する。
・ 跳び箱で考えるとわかりやすい。跳び箱4段しか跳べない子供がいた場合、いきなり8段に挑戦したらケガをするだけ。跳び箱4段しか跳べない人は5段を跳べるように練習していく。できないことに挑戦してできないのは当然。できることをどんどんやればいい。
・ 勉強の習慣がない人は難関試験に挑戦しても受からない。いきなり難しいことに挑戦しない。目標を小さく設定して少しずつ自信をつけていく。
・ 目標を大きく設定するか、小さく設定するかで人生は変わってくる。目標は小さく設定せよ!
■ 樺沢紫苑が考える最も重要な成功法則とは
ℚ 断食道場に参加しているそうですが、なぜそんなツラいことをするのですか?
Ā 体を整えることが重要。究極の成功法則とは、心と体を整えること。
・ 仕事・プライベート・健康、すべてにおいて基盤となるのが整った状態。整っていないとどうなるか? あたふたして仕事に集中できない。体調不良で仕事に集中できない。整っていないと集中力や生産性を高く仕事ができない。
・ 運動しないと体が整わない。家のなかにこもるとストレスが溜まる。仕事のパフォーマンスが下がる。
・ 心と体を整えるために断食道場にきた。仕事に忙殺されると自分の体調不良やパフォーマンスの低下に気づかない。結果としてメンタルや体の病気になる。なってから気づくのでは治りづらくなる。自分本来の力を100%発揮するために整えることは不可欠。
・ もし心と体が整っていないのであれば、整えることでいろいろなものをうまく進めることができる。仕事もプライベートも恋愛も夫婦関係もイライラしていたらうまくはいかない。
・ 睡眠・運動・朝散歩によって整えることができる。

感想
自分のできることをやって少しづつ自信をつけていく。高い目標をもつと達成するのは難しく、自信喪失につながる。だから目標は小さくしなければならないという。僕自身も過去に大きな夢を持っていたが、大きな夢を持っていることに満足してしまい、達成することはできなかった。大きな目標よりも、着実に実行できる小さな目標を持つことが大事なことだとよくわかる。
小さなことでもコツコツ積み上げていけば、大きなことにつながるという意味でこんな言葉がある。「石清水 集めてやがて 奔流に」ものすごい水量で勢いよく流れる河川も、その源は岩の間からポタポタとしたたる冷たい石清水である。その一滴一滴が集まってやがて怒涛の勢いの奔流になる。
小さなことだといって疎かにせず、着実に実行していくことで自分の自信になり、大きな結果を得ることができる。
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